歴女の血がフツフツと湧く「北方民族博物館」
歴史好きというと戦国・幕末時代が好きという方も多いかと思いますが、私は古代の歴史も好きです。
古代の歴史はどんな人物が活躍したのかという、ヒーロー的な物語が少ない(資料がない)のですが、その時代に人がどう生きたのかということがどんどん解明されています。
技術がない時代。
人々は知恵と工夫を凝らして、その糧を得ていたようです。
そして、古代の歴史は北の大地にもありました。
それを見学できるのが網走市にある北方民族博物館です。
ここはオホーツク民族だけに限らず、アイヌ、アリューシャン列島のアリュート、アラスカやグリーンランドのイヌイト、スカンジナビアのサミ、北西海岸インディアンやサハリン、シベリア地域など、北極を中心とした地域に住む諸民族の民族衣装・狩猟道具など、約900点に及ぶ実物資料が展示されています。
北天の丘あばしり湖鶴雅リゾートから車で約10分のところにあるので、サクっと行ってこよう、ぐらいの気持ちでいましたが、滞在時間は一時間と、タップリしっかり見応えがありました!
展示ゾーン入り口では「アラスカのシャマンの仮面」が出迎えてくれます。
(ちょっと怖いけど...)
1番上の顔は人間の世界を、真ん中のフクロウは動物の世界を表し、下の大きな顔は精霊を表しています。
そして、青く光る通路を抜け、北方民族の世界に入っていきます。
環境に順応した人たち
人類はアフリカに起源を持つと考えられている。
この低緯度、熱帯の地域から、長い時間をかけて北半球の高緯度、極北の地にまで生活の領域を広げたのは、いまから1万年以上も前のことである。
人類が北方へ進出するためには、寒冷地の厳しい自然条件を克服する必要があった。北方の環境のなかで安定した生活を可能にしてきたのは、人間の生理的な適応ではなく、住居や衣類をはじめ生活に必要な道具を生み出し利用する、文化的な適応によるところが大きい。
何があって、何を求め、人々は北の地を目指したのか...
それは未だにわかりませんが、たどり着いた地で生きていこうとする力が知恵と工夫を生んだのだと思います。
次は、各地の衣装展示ゾーンへ。
同じ北方民族でも、地域によってその装飾の施し方少しずつ違います。
前列には各地の晴れ着や花嫁衣装が飾られ、後列には日常的に使った衣装が展示されています。
服だけではなく、身につける装飾品の展示もあります。
身を飾り立てるオシャレなアクセサリーとしてではなく、主に魔除けの意味を持たせることが多かったそうです。
一つ一つの文様にはそれぞれに意味があり、その人自身に合った(性別やその人の持つエネルギーなど)装飾を施したそうです。
やがて、その装飾品に「玉」が使われるようになりますが、鉱山物が採れない北の地の人々はそれを「交易」という手段で手に入れるようになります。
そして、穀物や葉物栽培が困難な環境ですので、煙草などの嗜好品も交易によって手に入れるようになりました。
食と住居のゾーンでは、様々な食器類が展示されています。
扱う食材によって器が違ったり、保存食が中心な食生活なので保存加工するための道具、器など、馴染みのあるものから物珍しいものまでたくさんありました。
食器類にも文様が施されていましたが、それをみて。食に対する気持ちの深さも感じました。
食べ物をとても大切にしていたんだろうなって。
衣食とくれば、次は住です。
各地の住居の模型が展示されてました。
同じ北の地でもスタイルに違いがあるのが面白いなって思います。
そして、こちらの展示は原寸大で再現されたもので、見ごたえがあるのはもちろん、造り方の工夫がすごいなって思いました。
柱に鯨の骨を使ったり、穴を掘ることで骨組み部分を少なくしたり。
防寒だけではなく、過ごし方もよく考えられた住居だなと思います。
300年前のエスキモーの冬の住居を原寸大に再現したもの。夏は獲物を獲るために移動生活をし、冬は住居で暮らすといったスタイルなんだそうです。
— 鶴雅デジタルコンシェルジュ (@tsurugaresort) July 19, 2019
住居の柱にはクジラの骨が使われているんですって!資源が少ない北方地域だからこそ、資源活用の知恵がすごいなって思います。 pic.twitter.com/T8vpmZ6aEW
北方民族の最大の特徴である「北方民族の精神世界」ゾーンには、儀式に使う仮面・太鼓がずらりと並んでました。
まず、正面には大きなトーテムポールが展示されています。
トーテムポールって、屋外にあるものとばかりだと思っていましたけど、室内、それも大黒柱にも使われたそうです。
一番上にいる鷲が隠れてしまってますけど、このトーテムポールには、熊、狼、などの動物が象られています。
そして、各地で行われていた儀式の道具が展示されています。
これらの道具は誰しもが使えるのではなく、シャマンと呼ばれる、特別な能力がある人しか使うことができません。
シャマンとは巫師や祈祷師のことで、自然界と交流して災いや病気などを祓う能力がある人とされています。
北方に暮らす人達は、その資源が採れる時期が短かいというのもあって、自然に対する畏敬の念が強く、祭りや儀式を大切にしていたようです。
最後は、北方の生業のブースです。
狩猟を主にしてきた北方の暮らしには、狩猟道具が必須です。そして、狩猟には危険が伴います。命がけで糧を得る生活のいろいろな工夫が施されていました。
船の装飾が美しい。
道具の機能性だけではなく、装飾を施すことが自然と付き合っていくことにもつながるんじゃないかな。そんなことも思いました。
魔除けなど身を守るための装飾は、現代では民族工芸品として形を変えつつあるそうです。
北極を中心とした極寒の地で暮らす人々の知恵と交易の仕方、生活に対する概念は、資源が少ないからこそ生まれた知恵だったんですね。
生活用具に文様を施すのも、感謝や大切にする気持ちの表れなんだなと思います。
そして、受付では音声ガイドの無料貸し出しがあって、それを使うとより展示品の意味がわかってかなり楽しめました。
返却のとき、受付のお姉さんが「お役に立ちました?」と、笑顔で聞いてくれたとき思わず「めっちゃ楽しめました!」って言っちゃいました。
こういう心遣いも嬉しかったです😊
網走にある、北天の丘あばしり湖鶴雅リゾートは、かつてこの地で暮らしていたとされるオホーツク民族を始めとした北方民族をテーマにしているお宿です。
メインロビーや足湯があるモニュメントは、北方民族が暮らしたテント住居をイメージしています。
お泊りの際には、ぜひこの北方民族博物館も訪れてほしいなと思います。
一人で行ってはいけない「網走監獄」
網走といえば...「網走監獄」があるところ。
むしろ、網走監獄しかないと思っていました(笑)
ですが、網走地方は博物館、自然アクティビティが豊富なところで、遊びどころが満載なところです。
いろんな所を見て回りましたが、やっぱり一番有名な観光名所「博物館 網走監獄 」のことは外せずにはいられません!
ちなみに...網走監獄はゴールデンカムイの第一の鍵となる舞台。
このあと22時半からTOKYO MXにて、TVアニメ『ゴールデンカムイ』第二期最終話直前ッ!!!! 第二十三話おさらいSPを放送ッ!!
— TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 (@kamuy_anime) December 24, 2018
23時からは第二十四話(第二期 最終話)「呼応」も続けて放送しますッ!!
各人の思いが激突する“網走監獄”最終決戦、是非御覧下さいッ!!https://t.co/TJOQkyIDhJ#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/IAKacCfwdh
そのシーンを実感しようと、意気込んで出かけて行きました。
場所は網走市内にあり、北天の丘あばしり湖鶴雅リゾートからは車で10分という近さです。
ちなみに阿寒湖鶴雅からは車で約1時間半。
サロマ湖鶴雅リゾートからは車で45分。
どこからでも行けるところがいいですね〜。
さて、到着です。
監獄らしく、守衛さんが立っている〜。
本格的な感じにしているんだ〜って、遠目に思っていました。
でも...
ん???
人形でした。
そうだよね〜、人が立っているわけないよね〜と、網走監獄のスタート地点となる庁舎へ。
その前に...
「博物館網走監獄」の概要をご紹介しますね。
博物館網走監獄は、歴史的建物25棟を保存、展示している博物館です。ここの建物は19世紀後半(1881年(明治14年))から20世紀初頭(1983年(昭和58年)まで使用されていた)にかけて建てられたもので、現存する木造行刑建築物としては国内最古のものだそうです。
長い長い時間を経ている建築物。
建てられ始めたのが明治時代ということもあって、その建物の姿は西洋文化を取り入れた外観だったり、日本古来からの瓦葺きを取り入れたりと、いろんな建築スタイルを見ることができます。
洋館スタイルの庁舎。
明治期の典型的な官庁建築スタイルだそうです。
中にはショップや書物の展示があるのですが...
ここにも人形がいました。
なんかね、動きがリアルすぎる〜。
目の端をかすめた瞬間、「人がいる!」と思うのですが、二度見してみると人形で...
「良く出来てるな〜」って感じです。
典獄室では、典獄(監獄の長)が網走監獄のことを語ってくれます。
「監獄」と思うと…悪いことしていないのに、なんだか「ごめんなさい」的な気分になってきます(笑)
そして、いよいよその他の建築物の見学のスタートです。
博物館網走監獄は、かなり広い敷地なので、普通に廻ると60分、じっくり廻ると120分かかるコースです。
まずは官舎から。
雪の多い北海道の建築には珍しい、瓦葺き。
建物の中に入れるようになっていて、当時の暮らしぶりを見ることができます。
そして、開拓のために出かけた先で作られた囚人たちの寝床。
チラッとオレンジ色の何かがあるなーと覗いたら…
ここにも人形がーっ!
薄暗いので、人型だとわかるまで時間がかかるんですけど、その置き方や造りがリアル過ぎて、めっちゃビビります。
そして、一番ビビったのが農作業小屋。
遠目に見て人型があるのがわかったので、今度は大丈夫!と思ってサクサク入って行ったら…
マジでびびる!
— 鶴雅デジタルコンシェルジュ (@tsurugaresort) July 19, 2019
お越しの際にはお連れさまを伴うことをおすすめしまっす!#網走監獄 pic.twitter.com/1Y3hpVRiOE
あまりにビビり過ぎて、ここで一気に気分が萎えました(笑)
ふと気づいたのは「ここは、ひとりで来ちゃいけないところだったー!」ということ(笑)
数人でいれば、驚いても気が紛れるものなんですけど、ひとりでいるとそうも出来ず…
何度か気を取り直しても、またビビる。
その繰り返しです。
もう3回目ぐらいで、帰りたい病を発症してました(笑)
それでも、数々の資料や網走監獄で起こったこと、どんな人たちがいたのかを知ろうと、展示物がある建物へ。
ここでは、網走監獄の人々が収監中にどんなことをしてきたかというミニシアターがあったり、囚人服を着て、手錠をかけたり、作業量を体験するコーナーもあります。
せっかくの体験コーナー、やっぱり一人じゃ盛り上がりに欠けます。。。
館内をでるとヒマワリ畑があるんですけど、ここにも人がーーー!!
それもかなりの人数!(笑)
そして、再び建物内に入るのですが…もうどこに人形が設置されてるのかすらわからないし、視覚の死角を狙って設置されてるので、心の準備をしていてもビビります。
もうね、この設置に携わった人に会ってみたくなりましたよ。
以下の写真は私をビビらせてくれた方々ですっ。
居るとわかってても、やっぱりビビる...(笑)
でも、ここは、本当はビビっているだけだと本当にもったないないところなんです。
今では見ることがなくなった、煉瓦を作るためのの登り窯が保存されていたり...
そして、重要文化財の監獄舎房。72年間使われていたそうです。
この建物の造りは放射状に伸びていて、中央にある見張所から全体を見渡せるようになっています。
当時としては珍しいサウナタイプの浴場、中の様子も見学できます。
登録有形文化財の「煉瓦造り独居房」
外観は和風建築なのに、内部は洋風デザインになっている珍しい建物です。
歴史的建物、資料等に溢れている貴重な博物館でした。
このブログを書くにあたり、パンフレットを見直したり、ホームページをみたりしたのですが、見れば見るほど...ひとりで行ったことを後悔してます。(しつこー!笑)
調べてみると、無料でガイドさんをお願いできるようになっていました。
次回はこのガイドさんに案内してもらうか、誰かと一緒に来ようと思います!
博物館網走監獄の詳細は下記のサイトをご覧くださいね。
北天の丘あばしり湖鶴雅リゾートの夕食メニュー「オホーツク創作フレンチ」2019.7.19
旅行の楽しみの一つに「食事」は欠かせないですよね。
せっかくの旅先、ご当地グルメやその土地でしか味わえないものに出会いたいものです。
北天の丘あばしり湖鶴雅リゾートの夕食は和洋折衷のバイキング形式が人気ですが、和食コース、オホーツク産にこだわった創作フレンチフレンチコースもご用意しています。
こんにちは、鶴雅リゾートデジタルアートコンシェルジュの下澤です。(@tsurugaresort)
先日、創作フレンチコースをいただいてきたのでメニューをご紹介しますね。
オープンなテーブル席もありますが、今回は個室でいただきました。
オホーツク文様がカッコいい〜。
まずはAmuse(先付け)から
・網走産鯨のタルタル、雲丹の和風ジュレ
私は山育ちなので馴染みが薄い鯨肉でしたが、しっかりした味が美味かったです。
雲丹は...もう大好物なので、言うことなしです^^
続いてはEntree(前菜)です。
・ボタン海老、本鮪、サーモン前菜仕立て
思わず「きれい〜!」って声が出ちゃいました。
本鮪やサーモンに飾られた食用花が目を楽しませてくれます。
お酒に弱い私ですが、ここでワインを頼まなかったことをちょっぴり後悔しました。
(今思い出しても悔やまれます...)
そして、パンは網走のパン屋さんに特注で焼いてもらっている、全粒粉のバケットでした。
冷静コーンスープ。
北海道といったら、コーンスープですよね〜。
Poisson(魚料理)は...
・油カレイ、帆立、夏野菜のパートフィロ包み焼き。アルベールソース、ビーツ、パプリカピューレ飾り
包み焼きって、香りから味から一気に楽しめますよね。
そして、絶妙な火加減がたまりません!
一口ごとに広がる美味しさに震えながら一気に食べちゃいました(笑)
口直しのGraniteは柚子ソルベ。
ソルベの美味しさはもちろんでしたが、器のインパクトにテンションが上がります。
土器を思わせるような器、カッコいい!
お料理に使われるお皿が全部カッコよくて、運ばれるたびにお料理以上にしげしげと見ちゃいました。
テンションが上昇したまま、肉料理(Viande)がきました。
・道産牛フィレ肉のグリルと野菜のブーケ
お肉が大好物なので、お肉に言うことはもう何もありません(笑)
付け合せの野菜のブーケが可愛くて、素敵で...こんなに丁寧な飾り付けがされているのがなんだか嬉しくなりました。
デザートは
・クリームブリュレとオレンジのセミフレッド
この器もパリッとした感じでカッコいい〜。
コース料理は、一つ一つのお料理ごとに楽しみがあって、そのたびに美味しさとともに味わえます。
ゆったりお料理と向き合う時間が取れるのもコース料理のいいところですね。
個室の窓からは下のレストラン越しに網走の風景が広がってました。
このレストランの入口は、バイキングレストランの中央にあるワインセラーにあります。
秘密の部屋に入っていく感じにドキドキしました^^
今回ご紹介した創作フレンチのメニュー内容は変更がありますので、その都度ホテル側にお問い合わせくださいね。
お問い合わせ、ディナー付きプランの詳細は下記のサイトをご覧くださいませ。
マイナスイオンたっぷり!優しさあふれる「オンネトー湯の滝」に続く森林道
阿寒湖には自然スポットがたくさんあり、山、川、湖の各アクティビティを楽しむことができます。そして、なんといっても森林散策もいいです!
自然に囲まれているとマイナスイオン効果があると言われていますが、私は森林の中が一番感じるような気がします。
湯の滝に続く林道。わりとなだらかなので歩きやすいです。少々アップダウンがありますが普通の街道と変わらないぐらいの高低差。
— 鶴雅デジタルコンシェルジュ (@tsurugaresort) July 28, 2019
木の香りがします。
夏の匂い。
森林は虫除け対策もお忘れなくー。#北海道旅行#道東#観光地 pic.twitter.com/2Mk7JZXd6f
天然マンガンが創り出す黒い滝「湯の滝」に行くには、1.4kmの林道を歩いていきます。
オンネトー、湯の滝の詳細はこちらをご覧くださいね。
森林道というと傾斜がきついイメージがありますが、この道は高低差が少なくとても歩きやすい道です。
体力年齢72歳の私でも(笑)休憩なく歩けます。
ですが、野生動物がいる道なので、熊よけの鈴の装着、虫よけの服装などの自然対策をしてくださいね。
霧雨が煙る天気のとき(北海道では「ジリ」と言います)は、この看板の奥にある苔群が鮮やかなライムグリーンに光ります。物理的に光るのではなく、光るような発色なって、「緑が立つ」といった現象が見られます。
苔の緑もかわいいですね〜。
森林にはいろんな鳥や動物がいます。
私は動体視力が低いのでなかなか出会えませんが、6月に行ったときに天然記念物の「クマゲラ」を見かけることができました。
天然記念物に指定されている「クマゲラ」
— 鶴雅デジタルコンシェルジュ (@tsurugaresort) July 29, 2019
大木が減少するにつれ、その数も減っているそうです。
黒いキツツキで、大木にしか興味がない鳥なんですって。#湯の滝 へ続く林道で出会いました(2019.6.15)
道沿いにはクマゲラが突いた切り株もありますよ。#北海道の自然#自然散策#道東観光 pic.twitter.com/YlN3HptdRq
そして、そのクマゲラが造った切り株がこちら。
その昔、アイヌの人たちはこのクマゲラの突いたあとを見つけて、船を作ることを思いついたんだそうです。
森林の足元をみると、キノコが顔を出していました。
いろんな種類のキノコがあって、中にはリスがカジッたあとがついているものもありました。
約20分、のんびり歩いて30分ぐらいで湯の滝に到着します。
湯の滝を眺めて、東屋で休憩して。
ここはまるで時間が止まっているかのような穏やかさがあります。
ですが、自然の中には、時間が確実に流れているんだと感じる足跡を各所で見ることができます。
溶岩の塊はかつての火山活動を思わせます。
再生を繰り返す木々たち。
緩やかに。
でも、確実な時間を刻んでいる森林。
同じ日常なのに、人間とは随分違いますね。
ときには、こんな緩やか時間を過ごすのも大切ですね。
人間はいっぱいいっぱいで頑張るより、ときには緩めたほうがパフォーマンスが上がるそうですよ。
心の休憩を取りたくなったら、自然いっぱいな阿寒摩周国立公園におでかけくださいね。
鶴雅グループ阿寒湖エリアのお宿です。
【公式】あかん湖 鶴雅ウイングス|北海道阿寒湖温泉リゾートホテル
火山の鉱物が生み出す自然の色。雌阿寒岳の奇跡の場所 「オンネトー・湯の滝」
今も火山活動を続けている雌阿寒岳。
その麓から湧き出す水には、鉄やアルミニウムなどの鉱物の成分が溶けだしているんだそうです。
北海道にはたくさんの火山、湖がありますが、それらは切っても切れない関係があり、その関係性が自然の景観色を作り出しています。
自然は誰が決めたわけでもないのに、こうやって色を作り出し、私たちを楽しませてくれます。
この火山と湖のコラボが作り出す不思議な、それでいて素晴らしい色合いを見ることができるのが「オンネトー(湖)」です。
鶴雅デジタルコンシェルジュの下澤です。
今回は阿寒摩周国立公園・阿寒エリアにあるオンネトー近郊の観光スポットをご紹介しますね。
オンネトーとは
オンネというのは、アイヌ語で「大きな(存在)のもの」「年老いた」という意味です。そして、トーは「湖・沼」を指します。和名にすると「温根湖(沼)」と書きます。ざっくりな意味は「存在感がある湖」って感じです。
そして、この呼名は道内各地にありますが、今回は阿寒エリアにあるオンネトーです。
見るポイントや天気、気候によって湖面の色が少しずつ変わりますが、エメラルドグリーンの色をした湖です。
オンネトーの湖畔は半分が遊歩道、半分が湖畔車道になっていて、ドライブでもハイキングでも両方楽しめる観光スポットです。
ドライブコースでの見どころスポットは4ヶ所ありますが、私が一番気に入ってるのは、湖畔道の奥にあるスポットです。
阿寒湖温泉から車で20分のところにある景勝地 #オンネトー
— 鶴雅デジタルコンシェルジュ (@tsurugaresort) July 28, 2019
湖畔道路沿いに見どころポイントが4つあります。
私は雌阿寒岳と阿寒富士が真正面に見えるこのポイントが好きです。オンネトーパワーが濃いスポットだから😊
湖畔に降りるときは足元に注意が必要ですけど眺めはバッチリ👍#北海道旅行#道東 pic.twitter.com/zoJIEb1uOt
天然マンガンが創り出した黒い滝「湯の滝」
そして、そのさらに奥に進むと林道の入口となる駐車場があり、そこから1.4Kmほど歩いたところに「湯の滝」といわれる黒い滝があります。
雌阿寒岳から湧き出た温泉が流れる滝です。
お湯が流れている部分が黒いのですが、この黒いものの正体はお湯の成分を受け止めている藻が作り出している色なんです。
この湯の滝に流れている成分はマンガンが入っています。もともとマンガンは深海で作られ、地上での採取が難しいとされています。そのマンガンがこの湯の滝で作られています。
陸上でマンガン鉱物が作られる唯一の場所、なんだそうです。
それが判明し、2000年9月6日に「オンネトー湯の滝マンガン酸化物生成地」として国から天然記念物の指定を受けています。
温泉にマンガン成分が溶け出している。
それを藻が受け止めマンガンを溜めている。
溶岩が固まってできた地形がお湯の流れを広げたので、マンガン形成の面積が増えた。自然の偶然が重なって生み出された場所です。
オンネトーを過ぎた奥地にある #湯の滝
— 鶴雅デジタルコンシェルジュ (@tsurugaresort) July 28, 2019
その名の通り、温泉の滝です。ここの地表が黒いのは天然マンガンを含んでいるからで、世界的にも珍しいスポット。
駐車場に車を止めて歩くこと20分強、1.4kmの林道を歩きます。マイナスイオンたっぷりですが、熊よけの鈴の装着など自然対策をしてくださいね。 pic.twitter.com/zzxUoSyrVS
「黒い宝の奇跡だね〜」
7月27日にNHKで放送された「ブラタモリ」でタモリさんが言っていたセリフ。
自然が作り出す景観はまさしく「奇跡」なんだと思うばかりです。
柿色オレンジの湖面が美しい!錦沼
オンネトー近郊に行く際、ぜひとも立ち寄って欲しいのが「錦沼」です。
オンネトーに向かう道路沿いにあり、駐車場がない場所ですが、手前のハイキングコース入口駐車場に停めることができます。
この錦沼の湖底には、褐鉄鉱が沈殿しています。
そのため、水面は柿色のようなオレンジ色です。この錦沼も数少ない生きている鉄鉱床のひとつです。
水面がオレンジだと水が濁っているよう感じますが、水の透明度はかなり高く、浅い沼ということもあって、水底がくっきりと見えます。
エメラルドグリーン・黒・柿色オレンジ。
これだけはっきりとした自然が作り出した色を一度の楽しめるオンネトー。
阿寒湖温泉から車で20分という近さもあって、鶴雅にお泊りのお客様にオススメしたいスポットです。
オンネトー近郊をしっかり楽しみたい方には、鶴雅アドベンチャーベース「SIRI(シリ)」でトレッキングメニューがありますので、ご利用くださいね。
自然たっぷりな阿寒湖温泉、いまが遊びどきですよ^^
オホーツク文化の原点を学べる「モヨロ貝塚館」
日本に仏教が伝来した頃、オホーツク海沿岸部では「オホーツク文化」というものがあったそうです。
今から1,300年前、北の大陸から網走に渡来した民族は独特な文化を構成したそうです。集落ごとに住み、海の幸をふんだんに食べ、そして再生への祈りが強かった時代。アイヌ文化ができる前の出来事です。
そんな人類の原点的なものに触れられる「モヨロ博物館」の観覧は20分ほどで廻れます。
地下一階、地上2階の建物で、貝塚・住居・墓のテーマごとに展示されています。
まずは復元された貝塚の展示からスタートします。
この貝塚は大正2年、米村喜男衛氏によって発見されました。
発見したのは偶然だったそうですが、それ以降の発掘調査があったからこそ、これほどまでの遺跡が見つかったとのことです。
発掘品はかなり状態がよく、1,300年もの時が経っているとは思えないほどです。
そのせいもあってか、とても身近にも感じることができました。
復元されたものがきれいに展示されているのでちょっと怖かったりもします。(骨とかお墓とかね)
今と違って、昔の暮らしぶりは「生きていくため」のもの。
「死」というものと常に隣り合わせでいたため、それに対する知恵、畏敬の念というものを生活のなかに取り入れていってたんだと思います。
モヨロ人はアムール川流域あるいはサハリンから南下してきた海洋狩猟民ではないかと考えられている。が、彼らがどこから来た民族なのかは、未だ明快な結論は出ていない。
回転式離頭鋸に見られるような発達した漁具。海獣を象ったり波形や魚、漁の光景を施した独自の土器や骨角器。また住居内に熊の頭蓋骨を祀ったり、独特な死者の埋葬法など、精神文化の面でも独自性が強い。
オホーツク文化はやがて、擦文文化へと吸収され、アイヌ文化へも受け継がれていくことになる。歴史の時間尺で見れば、突然に現れ忽然と消えてしまったオホーツク文化とモヨロ人。
司馬遼太郎は『オホーツク街道』(街道を行く38・朝日新聞社刊)の中で述べている。「(前略)縄文文化ほど、日本固有の文化はない。この固有性と、オホーツク文化という外来性が入り交じっているところに、北海道、とくにオホーツク沿岸の魅力がある」と。引用元:オホーツク文化
そして、屋外では住居跡、墓域を見ることができます。
この時代の人々にはもう会うことはできないけれど、この時代の人々がいたからこそ、現代の文化や技術が出来上がっています。
厳しい時代を生き抜いてくれたことに感謝しかありません。
詳しい内容は公式サイトをご覧くださいね。↓
網走の新・ご当地鍋「モヨロ鍋 」
そして、網走市にはモヨロの人々の食生活に因んだ「モヨロ鍋」というものがあります。下記の条件を満たしたものが「モヨロ鍋」として認められています。
「網走モヨロ鍋」10ヶ条
其の一 名称は「網走モヨロ鍋」とする
其の二 鍋は、指定の鍋をつかう
其の三 オホーツクサーモン(カラフトマス)を使用すること
其の四 スープはオホーツク塩を使用した塩味をベースとする
其の五 白魚醤油を使用すること
其の六 すり身をいれること
其の七 地元の貝をいれること
其の八 地元の野菜を使うこと
其の九 共通ののぼり及び店内ポップを使用すること
其の十 謎のオホーツク人をイメージさせるようなテーマとすること
(各店とも鍋の具材は旬の素材を使用するため季節により異なります。)
網走市にある鶴雅のお宿「北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート」の夕食バイキングでもご提供しています。
お好きな具材をお好きなだけ選んでお召し上がりいただけます。
北方民族が食べた海の幸。
存分に召し上がってくださいね^^
オホーツク海を一望できる!映画やCMのロケ地になった「能取岬」
山育ちの私は海を見るとつい叫びたくなります。
たぶん...海育ちの人が山に登って「ヤッホーーーーーっ!!!」って叫ぶのと同じような気持ちなのではないでしょうか?(笑)
そして、海は海でも北の海、オホーツク海を眺めてきました!
海の向こう側に知床連山が見えます。
網走市にある鶴雅のお宿「北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート」から車で約30分のところにあります。
地図を見て、なんとな〜く行ってみようと思って出かけたら...思った以上に壮大な景色でビックリでした!
というのも、私が想像していた「岬」はもっと狭いイメージでしたから。
そしてこの場所は、映画やCMのロケで使われた場所なんだそうです。
中国映画「狙った恋の落とし方」(原題「非誠勿擾」)
堺雅人さん主演の「南極料理人」
吉永小百合さん主演の「北の桜守」
ォォオオー!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ オオォォー!!
ここなのねーーーー!
思わずミーハー気分丸出しになっちゃいました(笑)
気を取り直して、散策開始です。
裏手には牧草地が広がり、のどかな風景です。
訪れたのは7月18日。
気温28℃ カラッとした程よい暑さを感じる日でした。
オホーツク海の眺めももちろんいいのですが、私の散策時間が50分と長くなったのは、長野では見かけたことのない花が多く咲いていたから。
ついつい、花の色に誘われてしまうんですよね〜。
海を眺めている時間より、花の写真を撮っている時間のほうが多かったです。
通常の散策であれば、20分ぐらいで一周できます。
能取岬にある灯台は大正時代に建てられたものだそうです。
灯台にしては珍しく八角形になってます。誰が造ったのか調べてみましたが、「不明」になっていました。
それにしても、シャレてる〜。
北海道の景色を見ていつも思うのは、あまりにも広大すぎてレンズにおさまらなくて、その広さをお伝えしきれないこと。
パノラマ写真にも挑戦したのですが...思うような広さがでないんですよね〜。
自然の広さに触れると人間の小ささを実感して...些細なことがどうでもよくなってきます。気持ちがリセットされやすいんですよね。
たまには、こういうドカーンと広い景色で気分転換してみてくださいね♪