アイヌ文化と現代日本のコラボイベント。阿寒湖氷上の「ウタサ祭り」
阿寒湖は全面結氷すると、人や車が立ち入れるようになり、そこはもう湖ではなく土地のようになります。
先日、神戸から来たお客様が「この下が湖だなんて考えられないわね〜」って、仰っていました。
2月15日現在の阿寒湖の氷の厚さは約50cmほどあるそうです。
そんな頑丈な氷の上に先日、大きなドームが設置されていました。
このドームの中で2月15日、16日の2日間限定でアイヌ文化披露と現代日本のアーティストによる楽曲コラボイベントが開催されました。
イベント名は「ウタサ祭り」
「ウタサ」とはアイヌ語で「互いに(ウ)交わる(タサ)」という言葉を意味します。
15日は、阿寒アイヌを代表する歌い手、踊り手たちと、現代日本のアーティストたちがその日限りのセッションするイベント、16日は、文字を持たずユーカラ(口承文芸)で伝統文化を継承してきたアイヌ文化を体験できるイベントでした。
文書で歴史を知り、文字で歴史を残す文化を持つ私達にとって、口承文芸の貴重さが実感しづらいところもあります。
ですが、幼い頃、祖母に伝え聞いた家系のことや地域のこと、文書に残っていない話というのは、時間がたった今でもよく覚えています。
伝える手段というのは様々ですが、伝える意志があるからこそ...残るものなんだと思います。
文化を知るには「食」は外せない
私はこのイベントで一番楽しみにしていたのが「アイヌ料理の試食コーナー」です。
食の味が濃い、薄いにその理由があるように、その土地の文化を知る一番早い方法だと思います。
それまでの生活習慣による知恵が詰まったものが、その土地の味や料理法に出ているな〜って思うんです。なので、郷土料理はその土地を知る一番早い方法だと思ってます。
これらのお料理は、イベント会場で配られるスッテカーと引き換えです。
このステッカーは引換券にもなりましたけど、シールにもなっていました。
ドリンク類
有料コーナーには、アルコール、ノンアルコール類の販売がされていました。
富良野のクラフトビール「パウダースノー」があって飲ませてもらいました。
とてもフルーティで飲みやすい!
お酒に強ければ、ゴクゴク飲みたいぐらいでした。
そして、寒い日には暖かい飲み物もほしいところ。
ホットワインや・・・
ホットコーヒー
チャイなどがありました。
休憩所を兼ねたチャイの販売所。
氷上メリーゴーランド
今回のイベントブースに特別設置されていたのは、凍った阿寒湖をくり抜いて作った「氷上のメリーゴーランド」です。
廻れまーわれ♪
— 鶴雅デジタルコンシェルジュ | 下澤美香 (@tsurugaresort) February 15, 2020
メリーゴーランド♪
氷上メリーゴーランドを見ていたら、そんな歌い出しがリフレインしてきました😆
今日、明日の限定イベントとなります。11時〜15時の間、各時間10分ほどのお楽しみタイムとなります。
氷の厚さは約50cmほどあるので、乗っても大丈夫ですよ♪#阿寒湖#ウタサ祭り pic.twitter.com/urR0YPvI0L
厚さ50cmまで凍った阿寒湖をくり抜いて、その下にボートのエンジンをつけて、氷を回しています。
切り出した氷が周りに飾られていました。表情が動くって、とっても不思議で楽しい〜!
また新しい冬の阿寒湖遊びになりそうです。
阿寒湖近隣は阿寒摩周国立公園となっていて、自然遊びをするのにいろいろと制約があります。その制約がある中でも自然をめいいっぱい楽しんでもらいたい!、そういう気持ちがこうしたいろんなイベントに込められています。
一年中遊べる阿寒湖。
冬の遊びも楽しいですよ^^