冬の野付半島、初心者向けにおすすめな「氷平線ソリツアー」
北海道の東の果てに、大きな地図では確認できないほど、ほっそーい半島があります。
その半島の名前は「野付半島」
「野付」の名はアイヌ語の「ノッケウ」(下顎)に由来し、砂州の形状をクジラの下顎になぞらえて付けられたものと考えられているそうです。(Wikipediaより)
野付半島は全長26キロメートルで、日本最大の砂嘴(さし)=(海上に長く突き出た地形)です。
曲線状の半島は湾内と湾外の海の表情が全く違います。
かたや、湾内は一面の雪原になっています。
この対象的な風景は道1本を挟んでます。
なので...
左を見ては「おおーーーっ!」
右を見ては「うわぁーーっ!」
なかなか道中が忙しいです(笑)
野付半島は冬がいい
野付半島の存在を知ってから、いろんな人に見どころを聞いたり、調べたりしたところ、冬が一番いいとのことでした。
というのも、冬の野付半島は猛禽類のパラダイスで、特に猛禽類の観察ができることから人気があるそうです。
とはいえ...野付半島は初めてで、撮影スポットもわからず、ただただ広がる雪原を眺めるばかりで。
そんなとき目に止まったのが、野付半島ネイチャーセンターの「氷平線ソリツアー」でした。
このソリツアーは基本的には予約制ですが、空いていれば対応してもらえます。
開始時間は、10:30〜、11:30〜、12:30〜、13:30〜、14:30〜、で、私たちは13:30スタートの40分コースを選びました。(一人¥3,000)
詳しい内容は野付半島ネイチャーセンターのサイトをご覧くださいね。
野付半島でソリツアー https://t.co/9AgSvO6LaA
— 鶴雅デジタルコンシェルジュ | 下澤美香 (@tsurugaresort) February 8, 2020
めっちゃ寒いけど、凍った湾の中を走るって幻想的過ぎて感動モンです!
中継地点はオオワシの巣がある三本松。
ただただ広がる雪原。
その中に佇んでいると雪原に、空に吸い込まれそうになります。
そして、この雪原の下にはトドワラがあります。
野付半島内には江戸時代の中頃まで、トドマツ・エゾマツ・ハンノキ・カシワなどの樹種から成る原生林がありました。しかし年々半島周辺が地盤沈下し、それに伴い海水が浸入、立ち枯れの森となりました。その枯れ木群も更に進む地盤沈下や風化によって少なくなっています。
トドワラとはトドマツの原っぱからきた地名で、荒涼とした景観になっています。
半世紀ほど前まで #野付半島 にはトドマツの林があったんだそうです。現在ではこの枯れた姿、トドワラになってしまっています。
— 鶴雅デジタルコンシェルジュ | 下澤美香 (@tsurugaresort) February 8, 2020
その原因は年々の地盤沈下のせいなんだとか。あと100年ほどでこの地は無くなってしまうかも…なんだそうです。
詳しくは動画のガイド内容を聞いてみてね。#北海道の自然 pic.twitter.com/QpoPoWspOv
かつてあった姿をいまは見ることができないですけど、そのおかげがあって、ここの自然資源があるのだなと。
その経緯に感謝し、今ある光景を大切にしていきたい。
そんなことを思ったツアーでした。
野付半島までの道のり
阿寒湖 鶴雅の宿から車で2時間強です。
ほぼほぼ一本道なので迷いにくく、とても移動しやすいですよ。