鶴雅リゾートデジタルコンシェルジュ

北海道のホテルグループ 「鶴雅リゾート」デジタルディレクター下澤美香がお伝えする、北海道旅行を楽しむポイント

SNS発信は、人に届くよう届けるもの。

商売というもの、ビジネスというものは人のためにあるもので、人の動向を無視していたら成り立たない。

私は常々そう思っています。

その動向を知るために、知り方を知るために8年前から、藤村先生の提唱するマーケティング概念「エクスペリエンス・マーケティング(通称:エクスマ)」を学んでいます。

 

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「価値を伝えなければ存在しないのと同じこと」8年前に衝撃を受けた言葉。

そのエクスマを学ぶ、エクスマセミナーに参加してきました。
今回は撮影スタッフとして関わらせてもらい、また体験事例をお話しさせていただく機会をもらえました。

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登壇メンバーそれぞれに体験事例をお話させてもらいました。

私は現在、北海道の道東、道南を中心に展開しているホテルグループ「鶴雅リゾート」のSNS担当としてお仕事をしています。(このお仕事をさせてもらっているのは、藤村先生の推薦のおかげです)

その発信に関する、自分なりの見解をお話させてもらいました。

知ってほしいだけでは届かない

発信は「知ってもらうため」として使いがちですが、知ってもらうだけでは人の行動喚起に繋がらないと思うんです。

漠然と「北海道に素敵なホテルがあります」だけでは、行ってみたいとは思ってもらえないし、そもそもホテルに泊まる必要性も感じてもらえません。

 

そこで考えたのは、北海道のホテルを必要としている人の気持ちです。北海道のホテルを探す人は北海道に旅行に行く人で、北海道旅行を楽しみたい人なんだと思いつきました。

 

だから、エクスマの方程式の「お客様はその商品・サービスがほしいわけではなく、〇〇な生活(体験)がほしいのだ」に置き換え、「お客さんは鶴雅に来たいわけではなく、北海道旅行を楽しみたいと思っている。」という想定にしました。

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SNS発信のポイントとして気をつけていること

私は2019年4月末に長野県から北海道に引っ越していて、北海道のことをほとんど知りません。逆に言えば、北海道に慣れていないから、本州から北海道に出かける旅行者と感覚がまだ近いんですよね。

 

なので、「北海道旅行を楽しみたいと思っている人と分かちあえる共感ゴトは何か?」をひたすら考えました。そして、分かち合った人とどうなりたいか?をひたすら考えました。

ここでも考えるベースとなったのはエクスマの教えにある「誰に・何を伝えて・・どうしてほしい(どうなりたいか?)」です。

お客さんとなる人との感覚を合わせるって感じです。

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売り手言葉を使うと買い手との気持ちがすれ違ってしまう。

その仕事をしていると、その仕事で使う「企業用語」で日常が刷り込まれてしまいます。その用語のままお客さんに伝えようとしても意味が伝わらないし、関心も持ってもらえないんです。 

例えば、観光と旅行

目的は同じでも、売り手側からだと観光者とか、観光地とかを中心に使います。

ですが、買い手であるお客さんは「旅行に行きたい」とか「こんなところに旅行したい」と使うんです。

なので、ハッシュタグは「#北海道旅行」をメインに使っています。季節ごとにお客さんの気分も違うので、その都度気分に合うような言葉を意識して探すようにしています。今の時期だと「#冬の北海道」とか「#北海道の冬」とかになります。

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意味が同じでも言葉が違う。
日本語独特のものだと思うけど、これを踏まえておかないと気持ちは繋がらないんですよね。

SNS発信は、人に届くよう届けるもの。

SNSに投稿するのは、知ってもらうためだけじゃなく、そのお客さんとなる人との関係のきっかけだったり、深めたりするためです。お客さんとの同じ共通項を温めていく場所ってこと。

 

そして、どんなに頑張って売り上げを上げようしたって、それを必要としてくれるお客さんと出会わなければ意味がないものになってしまいます。

 

必要としているお客さんと出会い、そのお客さんとの関係を深めていき、その仕事がもたらすことそして、自分自身のことを好きになってもらう。
この流れが、その仕事がその人の役立ちにもなる。

そういうものだと思います。

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藤村先生はお弟子さんが全国に1,000人以上いる方ですし、全国各地で講演もされているのでファンの方もすごく多いんです。

こんなに大勢の人と関わっていたら、ある種の人酔いしてしまったり、引きずられたりもするものなんですが、藤村先生はいつも参加された方、塾生の方のことを気にされたり、話題に出したり、スゴいねって称賛したり。とにかくいつも関わってる人のことを考えてるって感じです。

そして、ご自身の興味分野も広いから、いろんな知識をどんどん入れてまたそれを話してくれて。関わることが息をすると同じくらい自然で、それが楽しいんだなぁということが伝わってきます。

 

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マーケティング論とか思想とかは、一見難しく思えるものですけど、藤村先生の立ち振る舞いを見ていると、難しいものではなく、いかに自分の気持ちを人に伝え分かち合うことができるかという、人としての原点を踏まえていけばいいんじゃないかな。

そう思うのです。

 

ちなみに私は中卒で学歴も無く、もともと機械音痴でパソコンやスマホ操作が苦手です。

それでもSNS担当としてのお仕事や、SNSコンサルのお仕事をしているのは「お客さんとの気持ちを繋いで行こう」と思っているからなんです。

 

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バリバリに使いこなしているからできるんだ、と思われそうなので(笑)、補足しておきますね。